「普段の血圧」を知るって、とっても大切
病院や診療所で測ってもらう血圧のほかに、最近、注目されているのが、「家庭血圧」です。
血圧は入浴するときなど、寒い脱衣所で裸になったり熱いお湯に入ると急上昇しますが、適温のお湯に長く入っていると下がってきます。
このようにストレスや運動、温度差などで、一日のうちに大きく変化するのです。
検査や診察で血圧を測るとき、多くの人は心臓がドキドキしてしまうのではないでしょうか?これでは、本来の血圧値が高く出てしまいます。 これを「白衣高血圧」と呼んでいます。そういう人は、自宅でリラックスしているときに測るほうが正しい血圧が測れると考えています。
また最近は、早朝に血圧が上昇する人が、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすいことがわかってきました。 その意味でも、朝と夜に家庭で血圧を測定することが重要です。
【降圧目標】血圧はどこまで下げればいいの?
高血圧の人は、降圧目標をもち、下げていく努力をすることが大切ですね。 正しく測定できても、自分がどこまで血圧値を下げたらいいか知っている人は少ないでしょう。
高血圧の基準値(ガイドライン・高血圧と診断される値)一四〇〜九〇mmHg以上です。
目標値(下げる目標となる血圧の値)は、高齢者では、一三〇〜八〇mmHg台がよいと考えられていますし、 若年・中年者は一二〇〜八〇mmHg台と、一見すると低すぎではないかという値が、最新の適正な血圧値だと理解してください。
医師は、患者さんと一緒に悪化させない努力をしています。
家庭で測る、いわゆる普段着の血圧値を医者が知ることが、治療方針や生活改善指導に大きな役割を果たします。
患者さんも、薬を飲み始めれば、生活習慣の改善をしなくていいということにはなりません。
降圧目標を理解したうえで、体重を量るように血圧値を測り記録をつけていくことは、自らの生活習慣を見直し、 改めるきっかけにもなりますので、とっても大切です。
生活習慣病というのは、長年の生活習慣がもととなって起こる病気。子どもの頃からの高血圧の危険因子を減らして健康的な生活を送るよう、心がけましょう。
高血圧豆知識-----血圧を下げるために
- 減塩と体内の余分な塩分を排泄する作用があるミネラルの「カリウム」を摂ることはとっても大切
- 肉の脂身やバター、卵類などコレステロールや飽和脂肪酸の多い食事は控える
- たばこをやめる
- 十分な睡眠
- 便秘解消
注目
従来、ウォーキングなどを20分以上やらないと運動効果はないと考えられていましたが最近は、無理せずにやり続けることが大事といわれています。
通勤時に早歩きで往復10分ずつ、昼休みに15分。このような軽い運動を続けましょう。
情報提供元 http://www.aisei-kai.jp/